今回は決算発表が続くこのごろから
貸借対照表を見て思うこと。
株式で用いる言葉、用語(TERM)について
話を起こしてみます。
対象の用語は
株主資本、自己資本、純資産
そして
触れたいかかわりはよく耳に入ってくる
株主資本=自己資本=純資産
・・の二つです。
それでは始めてみます。
1 貸借対照表の純資産の部
2 株主資本、自己資本、純資産
3 「で、どうか」と言えば
貸借対照表の純資産の部
はじめに冒頭の図表で表したとおり
純資産は貸借対照表を構成する要素の一つ。
● 資産
● 負債
● 純資産
貸借対照表の資産、負債の部については
ここでこと細やかに触れることはしませんが
純資産の部はおおむねこのようなところ
でしょう。
まず、株主資本とそれ以外で構成され、
また、その株主資本は自己資本との呼称もアリ。
で、そして、その株主資本の主な対象は二つ。
資本金と利益剰余金。
そして
株主資本のそれ以外は、たとえば
そのほかの包括的利益累計額と
ということになりましょう。
純資産、自己資本、株主資本
そこで、コンタロウが株に触れて以来、
気になるのが、こちら。
貸借対照表についてご教示を受けるたびに
よく耳に入れてきた、コレ。
株主資本=自己資本=純資産
※ アラアラな表現ですけど
確かに4月末から5月のこれまで続いている
一連の決算発表内容を目に入れるたびに
数値の大きさを見て判断すれば
「だいたい、そんなもんかなあ」
と思いますが
とはいえ
「その通りとは言えないな」
と映るものもあるわけで
いくつかの会社・企業の決算発表資料から
たとえを三つ取り上げ、
チョイと言葉を重ねてみたいと思います。
最初はコチラを取り上げてみましょう。
2207 名糖産業ですね。
ココ、チョコレートなどでの株主優待品が
楽しみな会社、企業です。
コンタロウ的にはお気に入りのところ。
それでは話を戻しまして
名糖産業の貸借対照表純資産の部を見ると
このように受けとめています。
【名糖産業】
書き込み図にも表していますが
株主資本<自己資本=純資産
でしょう。
アト、その他の包括利益累計額合計の大きさが
目立ちます。
続いて
8411 みずほFGです。
同様に進めると
【みずほFG】
書き込み図にもある通り
株主資本<自己資本<純資産
となるでしょう。
ただ
みずほFGの場合
「純資産額がメチャでかい!」
大きく目に入ってくるので
株主資本<自己資本=純資産
と見なしてもよいかもしれません。
三つめは1662 石油資源開発です。
ココは最近関心を持った会社・企業です。
勢いで高値のところをつかんでしまったものの
ホールドが続くところ。
が、それはさておき、同様に見て行きましょう。
【石油資源開発】
ココも書き込み図にある通り
株主資本<自己資本<純資産
このかかわりは揺るがないところ。
そして
純資産内の非支配株主持分は
純資産に占める中で結構大きく映ります。
注視かも。
そうしたところもあると考えられますね。
同時に非支配株主持分として表れる子会社の純資産はプラス!
と見なせますよね。
コンタロウはこの点を興味深く捉えています。
ココに取り上げたものは三つですが
これ以外の会社企業においても
多くはこれらパターンにはまってくる感じ。
「で、どうか」と言えば
ココまでを通じて、これですね。
株主資本<自己資本≦純資産
まあ、「あたりまえ」と言えば、
「あたりまえ」でしょうか。
そして、ここまでを現状として確認した上で
今回の触れたいところへ。
株主資本=自己資本=純資産
ということで、
かつてコレをご教示された方々から
「アレコレ悩まず、まずは覚えときなさい」
と言われたためか、
今回も貸借対象を見た際に
「意識し自問自答した」
というお話でありました。
ともあれ、今後も
財務3表アレコレひっくり返しつつ
頭に浮かぶことがあれば、
同様に話を起こしていきますので
よろしければご覧ください。
今回はここまでとなります。
おつきあいいただきありがとうございました。
失礼します。
名糖産業、みずほFG、石油資源開発の各決算短信(2021年3月期)から加工引用しています。
【あとがき】
ご覧の方々に何か印象を持っていただければ
と、日々あたっています。
是非、お寄りください。
よろしくお願いします。
なお、数値は参照程度でごらんください。
資料に「忠実に」と努めていますが
引用元の変更に間に合わない場合ほか
コンタロウの誤記載もたまにあります。
(点検、修正には努めています。)