再婚禁止期間を設けた民法733条の100日超えは最高裁判所 違憲判決! 同時に民法772条へ関係あり!

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世相 雑談

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再婚禁止期間・・民法733条

今回は離婚後、「再婚禁止期間を設けた民法733条の100日超え」の違憲判断に関して触れてみます。

判決 再婚禁止期間

項 目

1 最高裁判所の判決
2 行政の対応 
3 民法772条との関連は?

最高裁判所の判決

12月16日の最高裁判所の判決でこういうものがあります。
女性に離婚後 6カ月間の『再婚禁止期間』を設けた民法733条の規定のうち100日を超える部分を違憲としたのです。

ようやく出たな!という感じでしょう。
そして、これでかなりの人が縛りから解き放たれるように思われます。

特に離婚率もさほど小さくない!
この現代です。
現行の規定は再婚し新たに人生を歩み直したい人達の強い縛りになっていたようですからね。
福音になるとよいですね。

そして、今回の判決にあたり原告の女性の思いを語る提訴理由を見ると次のとおり。

1

前の夫との離婚が成立したにもかかわらず、民法の規定で新しい相手との結婚がすぐにできないこと。

2

法律は人を幸せにするため、人を不幸にするためのものではないということ。

かつて同様な経験をした人を目にしているので気になるものを感じていたのです。
この原告の方、報道では表れていなかったようですが、判決内容からお子さんも新しい相手の方との間で授かっていたようです。

苦悩する日々であったでしょう。
ともかくも今回の最高裁判所の判決・判断は生身の人間の切実な思いをすくい上げる意味も含め社会の大きな前進に見えます。

ただ、報道では民法733条の『再婚禁止期間』がクローズアップされていますが、同じ民法772条の『嫡出の推定』にも触れると思われます。
こちらも注視でしょう。

というか、この部分が大きいですよね。

行政の対応

ところで、行政側の対応は早いようです。
菅義偉官房長官は16日の記者会見でこう述べていますね。

「厳粛に受け止めたい!」
「早期に民法を改正する!」

速やかに行われることを望みたいもの。

追記 2016.5.24

民法改正案(民法733条)衆議院可決

追記 2016.6.1

民法改正案(民法733条)参議院可決


また、法務省は同日16日、法改正までの不利益を解消するため「離婚後 100日を過ぎた女性の婚姻届を受理すべし!」と各法務局から全国の市区町村に通知とのこと。
確実に世の中はこの方向で動いているようです。

民法772条との関連は?

最初に、民法733条に触れると、このとおり。

女は前婚の解消または取消しの日から6箇月を経過した後でないと再婚をすることができない

というものであり、同時にこのようにもあるのです。

女が前婚の解消または取消の前から懐胎していた場合にはその出産の日から、前項の規定を適用しない

この部分の制定された時代的な背景は、父性推定の混乱を防ぐためでしょう。
早い話が誰の子かという争議を生じないようにすることが目的であったと思われます。

そこで、民法772条(嫡出の推定)は・・

妻が婚姻中に懐胎した子は、夫の子と推定する。
婚姻の成立の日から200日を経過した後、又は婚姻の解消若しくは取消しの日から300日以内に生まれた子は婚姻中に懐胎したものと推定する。

とあるのです。

つまり、離婚届後 300日以内に生まれた子。
遺伝的関係とは関係なく前夫の子と推定されるのです(嫡出推定)。

そのためか。
推定されて前夫の子となることを避けるために戸籍上の手続きがなされず、無戸籍の子供が生じているなどの問題もあったようです。(かつては300日問題と表現。)

ですから、今回の判決(100日を超える部分は違憲)は、単に再婚禁止期間が短くなって、「早く再婚できてよかったね!」という部分以外に、この点をクリアした!それが大きいとも言えるでしょう。

前婚が解消してから、100日経過後,101日目、110日目、150日目を問わず再婚すれば、嫡出推定の期間が重なりませんから。

今回、徒然ながらこのように思うのです。

(オワリ)

追記 2016.7.5

最高裁判所は、平成27年12月16日に次の判断を示しています。
6カ月の再婚禁止期間のうち100日を超える部分は憲法に違反しているとの判決があったのです。
その結果、平成28年6月1日民法の改正が行われています。(2016年=平成28年)

民法733条(再婚禁止期間)(新しいもの)
1 女は前婚の解消と取消しの日から起算して100日を経過した後でなければ、再婚をすることができない。
2 前項の場合は、次に掲げる場合には、適用しない。
一 女が前婚の解消又は取消しの時に懐胎していなかった場合 
二 女が前婚の解消又は取消しの後に出産した場合

要は300日から100日への変化!
そして、2項の幅が広がっています。

(追記オワリ)

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